2020年1月14日
高松市春日町のハローズ内にあります
予防歯科、メインテナンス、インプラントの
たかまつファミリー歯科医院
医院長の高松です
いつもお勧めしている小児予防矯正治療の紹介です
適応年齢は5歳~となっております
その子の成長に合わせて年齢が上下しますが
予防矯正なので成長期である6歳前後に行います
つい先日
3歳児健診に行きました
20人ほど診せてもらいましたが
歯並びのよい子は2人くらいでしたね
現代人の90%は不正咬合だという
論文があります
その子達は放置すれば
将来歯並びが悪くなるでしょう
この写真を見て
どちらの子の歯並びがよいでしょう?
正解はBのお子さんです
将来は得てくる永久歯は
乳歯の1.5倍ほどの大きさがあります
なのでこのくらいは隙間が空いていないと
将来ガタガタになります
隙間が空いていない原因は
あごの成長が足りないことによります
スキャモンの成長曲線
とても有名なので
皆さんも一度は見られたことがあるでしょうか?
上あごと下あごの成長曲線は
異なります
同時に成長することはありません
それはなぜか?
上あごの上には
脳、目、耳、鼻など
生きていくうえで非常に重要な組織があるので
どこよりも早く成長しなければいけません
生き物の進化のうえでの知恵ですね
ですので
上あごの成長は7歳ですでに
90%の成長を終えています
その先の成長はほぼ見込めません
逆に下あごは
一般形に入ります
重要な組織が成長してから
体が完成するときに
一緒に成長していきます
成長のスパートは第2次成長期
つまり11歳ごろから
ということになります
ですので
私が矯正治療を始める
5,6歳というのは
上あごの成長度合いを考えて
設定しています
その話でいくと
反対咬合のお子さんは
問題は深刻です
反対咬合になる原因は
下あごが大きいのではなく
上あごの成長不良によって起こります
6歳ころに上あごの成長が起こるときに
下あごがひっかかって成長が止められてしまいます
反対咬合のお子さんがおられる方は
横顔を見てください
鼻が低くなっているはずです
これは上あごの成長が悪いので
中顔面(顔面の真ん中)が低くなってしまいます
歯並びが悪くなる原因はあごの骨の成長不足です
結果
反対咬合を放置しておくと
11歳ころになって
さらに下あごが成長してきて
より下あごが長くなってしまう…
その時に歯医者に行くと
「これは手術ですね…」
といわれます
上あごは頭蓋骨の重要な部分であり
上あごが成長することによって
周りの骨も刺激され成長していきます
あごだけの成長であれば
そこまで大事ではありませんが
先ほども言いましたように
あごの成長は
脳、目、耳、鼻など
生きていくうえで非常に重要な組織があります
この時期に適切に成長することが
顔の形や
頭が正常に発育するうえで
非常に重要になります
歯並びが悪いことは
骨の成長不良です
見た目の問題
虫歯、歯周病になりやすい
顎関節症になりやすい
だけではなく
周りの骨や
脳、目、耳、鼻にも影響を与えますので
中耳炎や内耳炎
鼻炎
アレルギー
アトピー
アデノイド(扁桃腺肥大)
集中力の低下
姿勢が悪くなる
猫背
イライラする
顎関節症
…
など本当にいろいろな病気の原因になります
恐ろしいですね…
適切な時期に
適切な成長を促すことで
一生の健康に関係してきます
「適切な成長を促す」
ということはどうすればよいのでしょうか?
だから
歯並びではなく
5,6歳ころに
上あごの骨を治療する
予防矯正治療が必要になるのです!
主に上あごの成長を促進させることで
上あごの周りの
骨の成長を促進させ
様々な病気の原因となりうる
成長不全を改善します!
歯並びだけであれば
成人になってから
歯を抜歯して矯正すればきれいに並びます
それで問題は全くありません
ただ
体の重要な組織は
子供の時にしか成長しません
ですので
5,6歳ころに
正常な成長を促すこと
それが健康に生きていくうえで
大事なことなのではないでしょうか?
次は治療方法について
お話します
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