2021年7月10日
おはようございます!
高松市春日町のたかまつファミリー歯科医院
スタッフ塩田です(^^)/
テレビを見ている時などに
子どもの口がぽかんと開いている…
なんてことありませんか?
とある研究で
日本人の子どもたちの30.7%が
日常的にお口ぽかんの状態になっているという
発表をみかけました。
このお口ポカン…
原因は抱っこの仕方にあるんです。
歯科医院に来るお子さんのほとんどに
お口ぽかんの症状がみられます。
ちなみに新生児の頃からお口ポカンの子もいるようです。
乳幼児期のお口ぽかんは
鼻詰まりや口まわりの筋力が低下していることが
原因の場合もあります。
しかし大きな原因は
首の後ろの緊張にあるんです。
抱っこやおんぶをされている時に
首が後ろへ反っている赤ちゃんを
よく見かけませんか?
抱っこの仕方やおっぱいの飲ませ方などが原因で
首が反る状態が長時間続く赤ちゃんは
首の後ろや肩まわりの筋肉
【上記図①】が収縮してしまいます。
すると肩甲舌骨筋(けんこうぜっこつきん)
【上記図②】が緊張し収縮します。
それにより舌骨(ぜっこつ)
【上記図③】が下へ下がります。
舌骨(ぜっこつ)が下がると
同時に舌も下あごも下方向へ引っ張られ
舌が正しい上あごの位置に収まらず
お口ぽかんにつながるんです。
実際に首の後ろをやさしくマッサージして
緊張が取れた赤ちゃんの口は
正常に閉まるように変化するそうです。
お口ポカンは歯並びが悪くなる原因の1つです。
絶対に首が反るような抱っこや
授乳の仕方はやめてくださいね!
その他にお口ポカンには様々な悪影響があります。
お口ぽかんがくせになり口呼吸を続けていると
健康面でさまざまな悪影響が…
具体的にどんな症状があるのでしょう?
①風邪を引きやすくなる
鼻呼吸だと空気中の病原菌が
鼻の粘膜でブロックされますが
口呼吸は空気中の病原菌が
のどから肺に入ってしまい
風邪などにかかりやすくなります。
②鼻がつまりやすい、中耳炎を繰り返す
舌が本来の位置にあると
上あごが舌の力で押されることにより
鼻の周囲の中顔面の成長を促すことができます。
ところが舌が上あごに収まっていないと
中顔面が成長せずに鼻が詰まりやすく
炎症が起こりやすくなります。
これは歯並びが悪くなる大きな原因でもあります。
③虫歯になりやすくなる
口が開いていると口の中が乾いてしまうので
唾液の働きが低下して虫歯の原因になります。
このほかにも「いびきをかく」
「姿勢が悪くなる」「副鼻腔炎になりやすい」などが
引き起こる可能性があるそうです。
赤ちゃんの頃からお口がポカンとしていると
あるべき場所である上顎に舌がつかず
顎が広がりません。
また頬に歯列が押されて
理想的なU字のアーチ状歯列ではなく
三角形のようなV字に近い歯列になってしまいます。
顎が狭いので歯がキツツキです。
大人の歯が生えるスペースはないです。
あごの形が三角になっていないか
チェックしてみてください。
歯が生えていない赤ちゃんも
口を開けるとあごの形はわかります。
正常な丸い形のあご(イラスト左)なら
鼻呼吸ができていますが
あごの形が三角形(イラスト右)だと
口呼吸になっています。
形が変わってしまうポイントは舌の位置です。
正常な丸い形のあごをした赤ちゃんの舌は
上あごにぴったりくっついて
歯茎の内側に収まっています。
舌先が上あごの前方(スポットと呼ばれる)に
触れている状態で
唇の筋肉と舌の筋肉のバランスが取れているため
歯茎は丸いアーチになります。
しかしあごの形が三角の形をした赤ちゃんは
上あごに舌がきちんと収まるスペースがなく
スポットに舌先がついていません。
唇の筋肉の力に対して
舌の筋肉とのバランスが崩れ
上あごの形がゆがんでしまいます。
お口ポカンを防ぐだっこの仕方!
お口ぽかんを防ぐには
低月齢の時期から正しい抱っこのしかたをすることが
大事になります。
正しい抱っこの仕方!
正しい抱っこは
おでことあごとおへそが一直線になります。
首からおしりにかけて丸いCカーブになるように
横抱きをするのが基本です。
この時に首だけが腕の外側に反らないように
赤ちゃんの体がV字に折れないように注意します。
横抱きをいやがる時は前抱っこ!
ただ、丸く抱っこしようとしても
首の後ろや肩まわりが
緊張してかたくなっている赤ちゃんは
泣いて嫌がることがあるようです。
そのような場合は腕に包み込むように
前抱っこをしてあげるといいですよ。
この時赤ちゃんの肛門が上向きになるようになり
赤ちゃんの体がCカーブになるようにしましょう。
首の後ろがお母さんの体温で温められて
徐々にほぐれてきます。
また低月齢の赤ちゃんに
抱っこひもを使う際にも気をつけるべきことがあります。
首がすわり、寝返りをできるようになるころまでは
Cカーブの横抱きがいいです。
寝返りができるようになるくらいになり
抱っこひもなどを使う場合は
●赤ちゃんの背中が少し丸くなる
●首が後ろに反らない
●足がM字になる
抱っこひもがおすすめです。
おんぶをする時はなるべく高い位置にして
赤ちゃんの首が反らないように
ヘッドサポートを使用しましょう!
ほんと知ってるだけで防げます。
ぜひとも赤ちゃんの抱っこ
気をつけてあげてくださいね(^^)/
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