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2020年8月16日


おはようございます!

高松市春日町にあるたかまつファミリー歯科医院

スタッフ塩田です(^^)

 

毎日暑い日が続いてますね…

我が家も庭にプールを出してみました。

小さいですが…楽しめたようです。

 

 

先日小学4年生のお子さんをもつお母さんに

『娘の歯が弱いのは、遺伝ですか?』

という質問をうけました。

結論から言うと『遺伝ではありません!』

虫歯に負けない強い歯を作るためには

いくつができることがあります。

  1. 妊娠中の栄養で強い歯づくり
  2. 出産後の栄養で強い歯づくり
  3. フッ素を使った歯質強化

今日はこの中でも1番目の

妊娠中の栄養で強い歯づくり!!

のお話をしたいと思います!

 

まず歯はいつ頃からできるのか?

についてお話します!

 

《歯はこんなに早くからできる!!》

「乳歯」がはえてくるのは、

生後6ヵ月ごろからです。

この歯の芽(歯胚)は

妊娠約7~10週めころからでき始めます。

 

妊娠10週頃に将来の乳歯の数と位置に合わせて

上あごに10個、下あごに10個、 合計20個の

乳歯のつぼみが急速に並びます。

このときは、まだ細胞の集まりです。

しかし、妊娠4ヵ月めごろから

ここにカルシウム分の沈着(石灰化)が起こり始め

次第に「硬い歯」としての姿を現わすようになります。

 

また、このころにはすでに

大人の歯である「永久歯」の芽もでき始めています!

永久歯の歯の芽(歯胚)は14週頃から始まります。

出生時までには合計16個の歯胚が形成され、

残りの永久歯は生まれてから形成されます。

永久歯の石灰化は、 出生時から始まり、

高校生時代にそれが完了するといわれます。

 

このように、妊娠中から生後にかけて

歯は長い期間をかけて成長していきます。

なので 丈夫な歯をつくるためには、

妊娠中に母体が摂取する栄養と、

生後子どもが摂取する栄養の両方から

考える必要があります。

特に、歯の基礎づくりは妊娠初期からスタートするので

お母さんの妊娠中の食生活は、

子どもの歯にも大きな影響を与えることになります!

 

 

《歯のはえる時期、抜ける時期》

乳歯の芽は、あごの骨の中で

歯としての形をととのえながら成長し、

はえる時期を待っています。

やがてタケノコが芽を出すように、

歯ぐきを破って白い顔を出してきます。

個人差はありますが生後6ヵ月ごろに

下あごの前歯が同時に2本出てくるのが普通です。

 

続いてその左右にはえ、

同じころに上あごからも前歯が出てきて

だんだんに奥のほうへとはえそろっていきます。

 

合計20本の乳歯が萌出を完了するのが

2歳半から3歳くらいの間です。

この乳歯の生命は意外と短く、

小学校に入学する前後には

前歯のほうから永久歯にはえかわり始めます。

 

また同じ時期くらいに

初めての永久歯である第一大臼歯が

一番奥の乳臼歯の後方にはえてきます。

 6歳ごろ萌出するので6歳臼歯とも呼ばれています。

 

こうして、小学校在学中に

ほとんどの乳歯が永久歯と交替して、

中学校入学前後には永久歯列が完成します。

 

しかし、これはあくまでも平均的なものです。

歯がはえる時期や順序には、

かなりの個人差があります。

生後3ヵ月めでもう乳歯がはえてくるような

気の早い赤ちゃんもいますし、

お誕生日近くまではえてこないゆっくり型もいます。

歯がはえるのが遅いといって

心配されるお母さんもいますが、

平均的な時期より6ヵ月くらい

前後することはよくあることで

遅いからといって心配する必要はありません。

お誕生日をすぎても全くはえてこないという場合には

歯科医院で歯の芽があるかどうか

レントゲン検査をしてもらうとよいです。

 

ごく稀なことですが、

生まれたばかりの赤ちゃんの下あごに

歯がはえていることがあります。

これを先天性歯、 あるいは出産歯とか鬼歯と呼びます。

日本人では千人に1人くらいの赤ちゃんに見られます。

舌の内側のヒダに傷をつくったり

授乳時の障害になるようでしたら

口腔外科の専門医か歯科医で診査を受けてください。

 

また、乳歯の一部が先天的に

欠如していることがあります。

これは下あごの前歯に多く見られますが

のちに続いてはえてくる

永久歯の欠如をともなうこともあるので

心配ならば歯科医に相談してください。

 

《よい歯は妊娠中の食生活から!!》

丈夫な赤ちゃんを生むためには

妊娠中の栄養摂取が大切であることは

いうまでもありません。

人間の健康は胎児期が出発点なので

お母さんの責任は重大です。

歯についてはカルシウムだけが強調されがちです。

しかし、これは誤りです。

歯をつくるのに欠かせない栄養素は、

タンパク質、ビタミンA、D、B1、B2、C1、

ニコチン酸、鉄、ヨウ素、マンガン、亜鉛、フッ素

などがあります。

歯の大部分をつくる石灰分が

カルシウムとリンから成り立っています。

カルシウムの摂取が十分でも、

リンのとり方が不十分だと

逆にカルシウムの吸収も悪くなることがわかってます。

バランスが重要になります。

 

これらの栄養素はすべて歯だけに限らず

健康な体をつくるために

必要不可欠なものです。

体にとってよい栄養は歯にとってもよい!

ということになります。

 

しかし歯の成長と発育は他の器官とくらべて、

妊娠初期というきわめて早い時期にスタートします。

そして比較的短い期間で完成してしまう

という特殊性があります。

しかも、いったんできあがってしまうと

歯にはほとんど新陳代謝がないので、

あとからいくら必要な栄養素を補っても

歯はとり入れてくれません。

なので歯の発育期、とりわけ妊娠中に

栄養を含めた環境が悪いと

その悪影響は歯の質にまで反映して

永久にとり返しがつかないことになってしまいます。

出生後に成長する歯についても同じことがいえます。

お母さんの妊娠中の食生活が、

子どもの歯の運命をも左右するので

妊娠中からしっかりとバランスのよい食事を

心がけましょう!

 

《何をどう食べたらよいか?》

まずカルシウムについて!

これは赤ちゃんの歯や骨に必要なだけではなく

妊娠中のお母さんにとっても大切なものです。

妊娠中のカルシウム不足は、

感情の不安定を招きやすく、

つわりによる不快感をましてしまうので

妊娠前からこれを十分にとることが必要です。

また、乳歯の石灰化は妊娠中に始まるので

お母さんのカルシウム摂取量は、

やがて生まれてくる赤ちゃんの歯質にも

大きな影響を与えます。

 

日本人は1日あたり600ミリグラムの

カルシウムが必要だといわれています。

最近の加工食品を主体とした食生活では

慢性的に不足しがちです。

しかも妊娠中や授乳期には、

普段の2倍のカルシウム量が必要とされています。

十分な量のカルシウムをとるために、

意識してこれを豊富に含んだ食品を

食べることが必要です。

 

しかし、カルシウムを2倍とれば

丈夫な歯がつくられるというわけではありません。

カルシウムが歯によく沈着するためには、

ビタミンDやリン、タンパク質などが必要です。

他の栄養素と一緒に摂取したとき

初めてカルシウムとしての機能が

発揮されることを忘れてはいけません。

では、どんな食品にカルシウムが

多く含まれているのでしょう?

代表的なものとしては

小魚や牛乳、乳製品があげられます。

特に現在、食卓から姿を消しつつある

ニボシ、メザシなどの小魚は骨ごと食べることができ

豊富なカルシウムを含んでいます。

さらに脂質、タンパク質、リン、フッ素、ビタミンDなどを

多く含んでおり、理想的な「妊婦食」といえます。

このような日本古来の優良食品を

もう一度見直してみるのもいいですね!

牛乳、チーズ、ヨーグルトなどにも

カルシウムはたくさん含まれているので

これらをとりまぜて食べるようにしましょう。

 

また、ビタミンやミネラルを多く含むものに

有色野菜があります。

ホウレン草、 キャベツなどの菜類や

カブやダイコンの葉で代表される有色野菜は、

これらの栄養素が豊富なだけでなく、

繊維に富んでいるので消化を助けることになります。

生野菜が一見よいように思われがちですが、

生のままでは食べる量が少なくなってしまいます。

多少の栄養分が破壊されるとしても、

煮物にして大量に食べるほうが

その点で効果的といえます。

 

そのほか、良質のタンパク質源としては

肉類、卵、魚、豆腐に代表される豆製品、

牛乳などがあげられます。

 

インスタント食品に代表される加工食品には、

栄養のバランスの悪いものが多く、

こうしたものばかり食べていると、

ただでさえ不足しがちなビタミンやミネラルを

減少させてしまいます。

化学調味料も心配になります…

母体だけでなく、赤ちやんの発育、歯の発育に

悪い影響を与える恐れがあるので

偏った食生活は考えものです。

加工食品を利用するにしても、

自然の恵みである魚、肉、野菜、海藻、豆類、芋類を

できるかぎり「手づくり料理」として食べたいですね。

 

なかなか仕事に家事に忙しいですが

妊娠期の今にしかできないことが

たくさんあります!

無理をする必要はありませんが

可愛い赤ちゃんのために

今できることをしてあげたいですね(^^)/

 

個人的に歯に限らず

子供の健全な成長発育には

栄養がとても大切だと思ってます!

なので只今この本を読んでます!

体はやっぱり食べるものでできています。

特に受胎から1000日(約2歳まで)の栄養が

本当に大切らしいので

気になる方は読んでみてください!

お声かけ頂ければ、お貸しします!笑

 

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高松市春日町の歯医者「たかまつファミリー歯科」

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