2020年9月20日
こんにちは。
高松市春日町にある たかまつファミリー歯科医院 の受付の佐々木です。
先日…患者さんから「キシルトールとフッ素って一緒ですが?」という質問がありました。
詳しくは知らない方も多いと思うのでご説明します☆
キシリトール
キシリトールは虫歯予防効果が実証されている天然の甘味料で、主に北欧で20年ほど前から虫歯予防に使われてきました。日本でもキシリトール入りのガムや食品を多く見かけますね。
キシリトールは、白樺や樫の樹木からとれるキシラン・ヘミセルロースという糖分から作られています。虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌が糖分をとって酸を発生することがきっかけで作られますが、キシラン・ヘミセルロースは他の糖とは違い、ミュータンス菌に食べられても酸を作りません。プラークを減らし、ミュータンス菌の働きを弱め、虫歯になりかかった歯のエナメル質を再生し、またプラークの中にカルシウムを取り入れる働きもあるので、歯の再石灰化も促進されると考えられています。
虫歯予防に期待するなら、キシリトールは1日5〜10g程度(100%キシリトールガム約5枚)を数回に分けて、食後に摂取するのがおすすめです。(食後の歯磨きはしてくださいね☆)
フッ素
フッ素は、鉄やカルシウムのように自然の中にある微量元素(ミネラル)です。海藻類、紅茶や緑茶、魚介類などに多く含まれ、歯や骨を丈夫にする栄養素です。歯質を強くし、プラークの生成を抑え、歯の再石灰化を進めるなどの虫歯予防効果が認められており、フッ素液を直接塗ったりスプレーしたり、フッ素入りの歯磨き粉やうがい薬として使うことが推奨されています。アメリカの州によっては、水道水にも加えられています。
フッ素は歯自体を丈夫に出来るので、キシルトール以上の虫歯予防効果を期待できます。特に子どもの虫歯予防に役立つと言われています。ただし、プラークを取り除いてくれるわけではありません。
プラークは歯ブラシなどてかき出さなければ決して取り除けません。キシルトールやフッ素を使えば、虫歯や歯周病にならないと考えるのは間違いです。あくまでも歯磨きをサポートするものだと考えて下さい。
毎日の歯磨き、定期的な歯科医院でのケアが何より大事です。プラス、キシリトールとフッ素を上手に使って歯の健康を保ちましょう☆
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