2022年1月14日
おはようございます。
高松市春日町ハローズ内
たかまつファミリー歯科医院
スタッフ兵頭です。
よくみると、子供の歯が黄ばんでるように
感じるんですが、だいじょうぶですか?という
質問がありましたのでお答えします。
歯が生えてきたころは透き通るような白さの歯だったの
に、いつの間にか黄ばみが出ていたら心配ですよね。
歯磨きの仕方が悪いのか、何か病気でもあるのか…。
不安になる方は多いと思います。
大人で「歯が真っ白」という人はあまり見かけませんよね。
そもそも、子供の歯はみんな真っ白が当たり前かというと、実はそうとは言えません。
生まれつき少し黄ばんだ色をしている子もいます。
歯の色は、歯の表面を覆っているエナメル質とその内側に
ある象牙質というものによって見え方が決まります。
エナメル質に汚れがついたり、着色汚れがある場合に歯が黄ばんで見えることがあります。
この場合は歯磨きなどで汚れをとることがとても難しく、歯医者でクリーニングをしてもらう必要があります。
一方で、エナメル質はきれいなものの象牙質に黄ばみがあり、エナメル質から象牙質の色が透けて見えることで、歯が黄ばんでいるように見えることがあります。
象牙質がもともと黄色味を帯びているものなので、歯本来の色と言って差し支えありません。
象牙質は年を重ねるごとに段々と黄色味が増してきますし、黄ばみが酷くなってきたとしても心配はいりません。
象牙質の本来の黄ばみが透けて見えているだけであれば、
歯に異常はないので特別問題はないのですが、その他の理
由で黄ばみがあるとなると、何らかのトラブルが起きてい
る可能性があります。
子供の歯はこれから一生ものになっていきますから、早い
段階で適切な対処を行いたいですね。
乳歯は青白い色をしていることが多いのですが、永久歯はもともとが黄ばんだ色をしていることが多いです。
これは、先ほどご説明した象牙質が関わっていて、永久歯は乳歯に比べて象牙質の厚さが増しています。
エナメル質が透けて見える色が濃くなるので、見た目には黄ばんだように見えます。
乳歯が永久歯に生え変わる段階で、生えてきた歯が周りの
歯より黄ばんでいるというのは、それが永久歯ならではの
色をしているからなので安心して下さい。
また、歯磨きの際の磨き残しなどが原因で歯の表面に歯垢
が付いていると、歯が黄ばんで見えることがあります。
特に、生え始めの永久歯は他の乳歯よりも短く磨きにくい
ので、歯垢が溜まりやすくなっています。
子供の仕上げの歯磨きをするときは、生えかけの永久歯を
確認して丁寧に磨くようにしてください。
歯垢は毎日の歯磨きで少しずつ取り除くことが可能なの
で、継続的にしっかりと歯磨きをしてあげましょう。
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