2021年5月25日
おはようございます。
高松市春日町ハローズ内
たかまつファミリー歯科医院
スタッフ兵頭です。
歯の数が少ない、先天性欠損歯。
歯は全て生えてくるものかというと、決してそうとは限ら
ず、歯の数がもともと生まれつき足りないケースもありま
す。
生まれつき備わっていない歯のことを「先天性欠損歯」といいますが、日本小児歯科学会が2007年〜2008年
に行った調査によれば、およそ10人に1人の割合で永久
歯が先天的に欠損しているということがわかりました。
そして、このような歯の先天性欠損のある子どもはだんだ
ん増加傾向にあるということも言われています。
先天欠損歯が起こる場合、1〜2本というケースが多いよ
うです。
ですが、稀には多数歯の欠損が発生する場合もあります。
本来正常な歯の本数は乳歯で20本、永久歯で28本(親知らずは含まず)ですので、それ以上もともとの本数が少なければ先天性欠損歯がある可能性が高いと言えるでしょう。
先天性欠損歯があっても、特に問題を起こさないケースも
ありますが、本数や起こる場所によっては歯並びが崩れて
しまったり、審美的な問題を起こしたり、噛むのに支障を
きたしたりすることがあるため、お子さんのうちから経過
を見ていくことが望ましいと言えます。
先天性欠損歯のほとんどは永久歯に起こります。
乳歯でも起こる場合がありますが、0.5%くらいの稀な
ケースとして現れます。
先天性欠損歯が頻発する場所は、側切歯(真ん中から数え
て2番目の前歯)と第二小臼歯(前から数えて5番目の
歯)です。
そして、下の方により起こりやすい傾向があります。
先天性欠損歯がなぜ起こるのか、この明確な原因はわかっ
ていませんが、次のようなことが原因として考えられてい
ます。
・遺伝によるもの
・薬物の副作用によるもの
・全身的な病気の影響
・妊娠時の栄養不足によるもの
・歯の退化現象として起こったもの
先天性欠損歯があるかどうかは、歯医者でレントゲンをと
ればすぐにわかります。
大抵は、お子さんの時期で生え変わりの際に問題があり、
レントゲンを撮って判明することが多いようです。
「子供の歯は放っておいても生えかわる」
「子供の歯がひどい虫歯になっても永久歯があるから大丈夫」
というように考えて油断していると、後で困ったことにな
る場合もあるので、できれば定期的に歯医者を受診し、ち
ょっとした異常がある場合に早く見つけられるようにして
おくことが大切です。
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