2020年11月18日
おはようございます!
高松市春日町のたかまつファミリー歯科医院
スタッフ塩田です(^^)/
今日は引き続き離乳食のおはなしです!
《離乳食中期のポイント》についてです!
離乳食中期は舌食べ期(モグモグ期)です。
下の前歯が生え始める7~8ヶ月ごろです。
調理形態は舌と上あごでつぶせるかたさです。
まだまだ母乳やミルクが中心です。
離乳食は食べる練習と考えましょう!
食事回数は2回です。
もっと詳しく説明すると…
《口の中の発達は?》
下の前歯が生えます。
舌と上あごで食べ物をつぶす動きを覚えます。
成熟嚥下(正しい飲み込みかた)の基本を習得する事が
重要になります。
舌先が上あごのスポットにつけれるようになることで
口呼吸の防止や上あごの発育に繋がります!
生後7~8ヶ月頃になると下の前歯が2本生え始めます。
下の前歯は舌が前に出ないように柵の役割があります。
前歯が生えることで
舌は前後運動 と 上下運動が上手にできるようになります。
さらに舌の先のほうを使って食べ物をとりこみ
舌と上あごをつかってつぶしたり
舌で食べ物をひとまとめにして
飲み込むことができるようになります。
《食べさせ方のポイントは?》
スプーンの使い方と口の動きは?
①下唇の上にスプーンを置き
上唇を閉じて食べ物をとりこむまで待ちます。
②唇が左右同時に伸縮し
上下唇がしっかり閉じて薄く見えたら
食べ物を舌で押しつぶしているサインです。
初期ではまだ上唇を下に下ろすことができません。
しかし中期になると上唇を使わせるように
離乳食を与える際にスプーンを下唇に乗せるように置き
上唇が下りて補食させるようにしましょう!
自分から食べるように!!させましょう!
上唇が上手く使えて口を閉じることが
できるようにならないと
上唇は富士山型のまま上を向いて
口呼吸の原因になります。
コップのみの練習を開始?
この時期はまだまだすすり飲みがまだできません。
あくまでもコップをくわえたり
ブクブクと遊んだりする程度です。
コップのみの基本は上唇にあります!
上唇をしっかり使えるようになる訓練も含めて
この時期からコップのみの練習を行うことは重要です。
コップで練習するのが望ましいですが
スプーンを使う場合は無理に口の中に水分を入れず
口先ですすらせるようなやり方が重要です。
スプーンでの練習はやり方を間違うと
乳児嚥下を増長させる可能性があります…
食べやすい姿勢は?
食事のときは椅子に座らせましょう!
舌を上あごに押しあててつぶすときに
必要な力を入れやすいように足の裏が床や
椅子の補助板にぴったりつく姿勢をとります。
離乳食の形態は?
●舌でつぶせる豆腐やプリン状のもの。
飲み込みやすいようにとろみをつける。
●味付けは風味付け程度。素材の味を覚えせましょう。
ちなみに舌でつぶせるやわらかさとは
親指と人差し指で食べ物をはさみ、
軽く力を入れたらつぶせる状態のことです。
かたいままだと丸のみしてしまったり
吐き出してしまうので
舌やあごを使う練習になりません!
また小さすぎたり薄すぎても、
舌でつぶしにくいのでやわらかくて、
ある程度の大きさや厚さ(5㎜ほど)が必要です。
またつぶした食べ物を
ひとまとめにする動きを覚え始めるので
口の中でバラバラにならないように
とろみをつけて仕上げます。
《オススメしたい歯がため》
この時期は歯が生えてきて
おもちゃなめや指しゃぶりと同じように
歯で物を噛む遊びが増えてきます。
歯がためを積極的に行わせましょう!
歯の周りの組織の一つに歯根膜があります。
歯根膜の反射は脳に大きな刺激を与え
咀嚼(噛むこと)を行う準備になります。
歯根膜のセンサーは敏感な手の指の感覚よりも繊細で
1000分の5㎜の厚さの違いも感じる事ができます。
人間の体の中で最も敏感なセンサーといわれてます!
ぜひとも歯がためをしっかりさせてあげましょう。
とにかく離乳食中期は
上唇を下げて自ら補食させる!
舌と上あごで押しつぶして飲み込む!
が非常に重要になります!
歯並びのよいこにする為に
口腔機能発達不全症を防ぐために
しっかり発達段階に応じた
正しい経験を積ませてあげましょう(^^)/
所在地 | 〒761-0101 香川県高松市春日町812-1 |
---|---|
電話番号 | 087-813-8788 |