2020年12月15日
おはようございます。
高松市春日町ハローズ内
たかまつファミリー歯科医院
スタッフ兵頭です。
最近、歯茎から血が出るといった悩みを抱えた
患者さんが増えてきてます。
お口の中に傷などがなければ、ほとんどの場合は歯周病が原因だと考えられます。
歯に大きな穴があいたような重度のむし歯が
原因で歯肉から出血することもありますが、
その場合も歯周病を併発しているケースがほとんどです。
- 大きな虫歯があり歯茎の下まで進行している
虫歯が大きく、歯茎の下まで進行している場合、その部分が歯肉の炎症により出血します。この場合、その部分に食渣が詰まって痛んだり、その部分だけ出血したりするのが特徴です。
- 歯のかぶせ物がうまく合っていない
歯のかぶせ物がうまく合っていない場合、その部分にプラークがたまり、その中の細菌が原因で、歯肉の炎症を起こします。この場合も、その部分だけに、出血が見られることが多いです。
- 歯肉炎や歯周病など歯ぐきの病気で、歯ぐきが炎症を起こしている
これが一番多い原因です。実は歯ぐきからの出血の原因のうち、90%以上が歯周病によるものなのです。歯磨きが不十分な場合、歯垢が歯ぐきと歯の間に溜まり、歯垢に付いている細菌が歯ぐきに沈着、侵入します。その最近の出す毒素と、歯肉の防衛反応が炎症として現れ、出血となります。初期の頃は、炎症は歯肉の中だけにとどまっていますが、進行すると、歯の周りの骨も溶かしていきます。その他、歯ぐきの炎症は糖尿病や白血病、更年期、ビタミンC欠乏症、妊娠などで起きることもあります。歯ぐきからの出血は早めに治療を受けるべきサインです。
- 根の先の炎症
歯根の中には、血管や神経が通っている穴(根管)があります。この中を治療すると、その部分に細菌が侵入することがあり、それが原因で、根の先に炎症を起こすことがあります。この場合、根の先を押すと痛みがあったり、出血したりします。
歯茎から血が出ないための治療法
歯周病の場合、痛みがなければ、まだ初期段階だと考えられます。歯周病の原因となる歯垢を徹底的に除去し、またその清潔な状態を維持できるようなブラッシング指導を受ける必要があります。また、虫歯や被せ物が原因の場合、虫歯の除去、およびかけた部分の治療、被せ物のやりかえなどが必要になります。虫歯が深い場合、歯列矯正を併用しての治療を行い、歯を残したり、あまりに大きい場合は、抜歯も検討する必要があります。何れにしても、歯肉の炎症除去の基本は、定期的な歯科医院でのケアと、お家でのケアです。当院でも衛生士による歯ブラシ指導、定期ケアにも熱心に取り組んでおります。ぜひ、ご相談ください。
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