2021年9月3日
おはようございます。
高松市春日町ハローズ内
たかまつファミリー歯科医院
スタッフ兵頭です。
歯ブラシの際、歯茎から血が止まらなくなったことありますか?
歯茎から血が出るというのは、特別珍しいことでもなく、
きっと誰でも体験したことがあることだと思います。
時々起こる一時的な出血ならば、大して問題ないケースが
ほとんどですが、頻繁に出血する、血が止まりにくい、と
いう場合にはちょっと注意が必要です。
歯茎の出血を引き起こす原因は
歯茎から出血している場合、その原因のほとんどは歯周病です。
歯周病は子供や若い人によく見られる歯肉炎、中年以降に
見られる歯周炎に分けられますが、いずれの場合でも出血
しやすくなるという症状が起こります。
ちなみに、歯肉炎と歯周炎には次のような違いがあります。
歯肉炎
炎症は歯茎のみにとどまっている状態で、骨の破壊は見られない。子供や若者に多い。
歯周炎
感染が広がり、歯茎だけでなく歯を支えている骨にも影響が現れ、破壊されてしまう。中年以降に多い。
また、女性は、ホルモンバランスの変化により、歯周病に
かかりやすくなる期間があります。
例えば、思春期、妊娠中、更年期の時期には特に起こりやすくなります。
歯周病以外で出血を起こす場合もあります。
歯磨きを適切に行っていても、歯石取りをしっかりと行っ
ていても、歯茎から簡単に出血しやすい状態が続くようで
あれば、以下を疑うこともあります。
全身性の疾患
薬の副作用
ビタミン欠乏症
乱暴なブラッシング
歯周病の炎症を起こす殆どの原因は歯垢です。
歯磨きを怠った場合、もしくは歯磨きをしたとしても、適切な位置に歯ブラシが当たっていないと、約24時間で歯垢(細菌の塊)が形成され
歯茎が炎症を起こすと言われています。
出血は歯周病にかかった場合に最も初期に現れる症状です
ので、このサインを見逃さず、しっかりとこの段階でブラ
ッシングを行い、対処しておくことが大切です。
歯垢を放置してさらに1日、2日・・・と経つうちに、今
度は歯垢が硬くなって歯石ができ始めます。
こうなると歯ブラシでは落とすことができず、歯石に絡み
ついた歯垢が持続的に炎症を起こすことになります。
歯周病は進行すると歯を失う原因となる恐ろしい病気です。
またそれだけでなく、体の健康を害してしまうことでも最近はよく知られてきています。
例えば、心臓病、脳梗塞、糖尿病、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産、メタボリックシンドロームなど多くの生活習慣病を含む重大な全身疾患との関連が明らかになっています。
なるべくこのような事態に至らないためにも、ぜひとも歯茎の出血に注意を払い、ブラッシングを徹底する、また歯科で定期的なケアを受けるといったことをおすすめします。
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