2021年5月10日
おはようございます。
高松市春日町ハローズ内
たかまつファミリー歯科医院
スタッフ兵頭です。
皆さんは、知り合いから「親知らずを抜いた」という話を
聞いたことはありますか?
親知らずと言うのは、1番奥に生える永久歯のことで、専
門的には智歯や8番と呼ばれています。
基本的に「歯は抜かずに済むなら抜かない方が良い」ので
すが、その割に、親知らずに関しては抜歯した人が多いと
思いませんか?
何故、親知らずは抜くことが多いのでしょうか?
その理由として親知らずの特徴が3つ挙げられます。
【親知らずの特徴①】
「生え方に問題があることが多い」
通常、歯は真っ直ぐ生えているのですが、親知らずは歯の
大部分が歯茎の中に埋まっていることや、真横に生えてい
て噛んでいないことが多い。
歯は噛むために存在するので、どの歯とも噛みあっていな
いとなると、何の役にも立っていないことになります。
【親知らずの特徴②】
「虫歯や炎症の原因になり易い」
特徴①とも関連しますが、生える方向に異常があることが
多い上に、1番奥なので、歯磨きがしにくい悪い傾向にあ
ります。
そのため、親知らずは虫歯になったり歯周炎を引き起こす
ことがとても多い。
さらに、この清掃不良は7番(親知らずの1つ前の歯)に
も影響し、虫歯や知覚過敏などで7番の神経を抜く原因に
なることも少なくありません。
全ての歯の中で、下顎の7番が最も寿命が短い
(早く抜歯になる)と言われていますが、
その原因の1つが親知らずと言われています。
【親知らずの特徴③】
「歯の形態が決まっていない」
歯の形や根の数は、部位によって基本的に決まっています
が、親知らずは決まっていません。
さらに歯の神経の形も非常に複雑なため、1番奥に生えて
いることも相まって治療の難易度が非常に高い。
以上のことから、親知らずは抜歯した方がよいことが多
いです。
ちなみに、親知らずを抜くのであれば早い方がオススメで
す。
理由は3つ。
①親知らずがある限り炎症を起こしては治ってを繰り返
す。
②長く放置すればするほど7番が虫歯になる可能性が高く
なる。
③高齢になると、歯と骨が癒着して抜くのが大変に(抜か
れる側のダメージが大きく)なる可能性が上がる。
今後の人生で、最も若いのは今なので、患者様のお身体の
ためにも早めの決断を推奨します。
ここまで、親知らずを抜く理由についてお話しして来まし
たが、親知らずだからと言って全て抜いた方が良いとは限
りません。
綺麗に生えてちゃんと噛んでいる場合や、歯ぎしりなどで
他の歯に強い負担がかかっている場合などは、メリット・
デメリットを総合的に判断して、抜歯をしないこともあり
ます。
気になるときは、歯科医院で相談してみて下さい。
当院では、親知らずの抜歯にも対応しています。
最新のCTを駆使して、患者様に負担の少ない抜歯をしてお
りますので、気になった方はお気軽にご連絡ください。
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