2021年3月1日
おはようございます。
高松市春日町ハローズ内
たかまつファミリー歯科医院
スタッフ兵頭です。
先日1.6歳検診でこられたお子様。
「この子産まれた時から口がポカンと開いてるんです」と
いう相談を受けました。
キレイな歯並びを作るためには、
噛むこと + 呼吸や舌の位置、そして正しい姿勢。
姿勢の良い子になるためには、まだ首が座っていない赤ちゃんの抱っこがとても重要です。
抱っこの方法は姿勢だけでなく口呼吸の予防にもアプローチすることができるので、全てのお母さんに知っていただきたいです。
こちらの写真を見て気持ちよさそうに寝ているな。
と思いますか?
実は間違った抱っこの姿勢です。
注目したいのは、赤ちゃんの頭!
重い頭を支えきれず、首が後ろに沿った状態になってしまっていますよね。
この状態は、将来お口ぽかんにつながる可能性大なんです!
上顎と下顎は筋肉によって繋がっており、側頭筋と咬筋を動かすことで口を開閉しています。
写真の赤ちゃんのように頭を後ろに反らせてみてください。
首のあたりが引っ張られるのが分かりますか?
今引っ張られているのは、下顎の内側にある舌顎筋群です。
舌顎筋群は舌から首筋にかけて繋がっているため、上顎と一緒に後ろに反らせることはできません。
写真の赤ちゃんのように頭を後ろに反らせているということは、上顎と下顎が引き離されて自然とお口がぽかんと開いてしまうのです。
毎日の抱っこでお口がぽかんと開いていると、このまま自然と口呼吸を覚えてしまいそうですよね。
お口ぽかんの悪影響は呼吸だけじゃありません。
どうしてお口がぽかんと開いてことが問題なの?」
「赤ちゃんなんだから、そのうち治るでしょ。」
と思いがちですが…
口が開く(=下顎が下がる)と舌はスポットから離れ、首が前に出てきます。
すると背中はバランスを取るため、自然と猫背になります。
猫背になると胸が縮こまり呼吸しにくくなるため、さらに口が開き、舌や下顎が前に出てきてしまいます。
すると今度は噛み合わせのバランスが崩れてくるのです。
舌が下がっている(=低位舌)状態では上顎に必要な力がかからず、上顎の歯列が大きく育ちません。
こうなると、上顎に押さえられている下顎も育つことができず、一緒に発育不良となってしまいます。
一見ただお口が開いているだけのように見えますが、お口ぽかんをするだけで姿勢も噛み合わせも悪くなります。
さらに、
などと、様々なことが起こります。
お口ぽかんは単純なようで奥が深い、全身に影響のあるクセなのです。
私も3人の育児してる中で
早く知っておけばよかったとおもいます。
当院でも赤ちゃんの正しい抱きかたのお話も
させてもらっております。
興味のある方はスタッフまでお尋ね下さいね。
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