2022年2月7日
こんにちは、たかまつファミリー歯科医院 の受付の佐々木です。
今回は 酸蝕症(さんしょくしょう)についてのお話です。
酸蝕症 とは酸性度の強い食べ物や飲み物、または逆流した胃酸に日常的にさらされることにより、歯が病的に溶けて、傷んでしまう症状をいいます。
すっぱいものを欠かさず食べる健康志向の食生活やストレス社会のなか増え続けている逆流性食道炎など、私たちの食生活や多忙な毎日とのかかわりがあります。現代人ならではの生活習慣病として注目されています。
酸蝕症患者の国内の割合は軽度のものまで入れると15歳以上の全世代で4人に1人(26.1%)が酸蝕症というデータが出ているそうです。
酸蝕症とは、歯に胃酸や酸性の飲食物が「繰り返し触れる」ことで起きる病気です。むし歯や歯周病に続く第3の歯科疾患としても注目されています。
歯はもともと、酸がとても苦手で、酸に触れると化学反応を起こして溶けてしまうからです。とはいえ、食べ物のほとんどは酸性。味噌汁や醤油も穏やかな酸性です。でも歯が溶けて無くならないのは、唾液が酸を洗い流し中和して、歯を守ってくれているからです。
ただし、唾液の能力にも限界があり、強い酸が口の中に繰り返し入ってくると、唾液の作用がおいつかず、歯が溶けてしまうのです。
むし歯も、むし歯菌の出す酸によって歯が溶けて穴があく病気ですが、酸蝕症との違いは「被害の範囲」です。むし歯は磨き残したプラーク(細菌のかたまり)のなかにすむ歯の菌が、砂糖を食べ酸を出す事によっておきます。そのため、起きる場所はある程度決まっています。一方、酸蝕症は、酸が触れた歯面すべてで起きます。酸蝕症は被害が広範囲になりやすいのです!
また、硬いエナメル質が溶けて薄くなったところにむし歯ができると進行が加速し、酸で軟らかくなった歯は摩耗・咬耗によりさらに進行します。トラブルが複合的に拡大しやすなるのが酸蝕症の特徴です。
酸蝕症は現代の食生活や生活習慣と関わりの深い病気です。
歯も身体も健康であるためにも、歯科医院で定期的な健診をオススメします☆
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