癒合歯ってなに?

おはようございます!

高松市春日町のたかまつファミリー歯科医院

スタッフ塩田です(^^)/

 

みなさん癒合歯って聞いたことありますか?

たまに1,6ヶ月歯科健診で見かけます。

うちの子も乳歯が癒合歯でした。

 

癒合歯「ゆごうし」とは?

癒合歯は、その名のとおり

2本の歯がくっついて

1本の歯のようになった状態を言います。

歯の機能としては問題ないですが

虫歯になりやすかったり

乳歯の場合だと永久歯との生え代わりが

うまくいかなかったりと

実は様々な問題を引き起こすきっかけとなります。

永久歯より乳歯でよく見られ

下の前歯の

真ん中から2番目(乳側切歯)と3番目(乳犬歯)

真ん中(乳中切歯)と2番目の結合が多く見られます。

 

上の歯に発生することもあり

その場合は真ん中と2番目の歯が

結合している場合が多いです。

 

あまり聞かない言葉なので

レアな症状のようにも思えますが

乳歯での発現率は4%前後あり

意外と確率の高いのが特徴です。

ちなみに癒合歯の他に

癒着(ゆちゃく)歯というものもあります。

癒合歯は歯の中で一緒になっている歯であり

癒着歯は歯と歯が外のセメント質で

くっついている状態のことを言います。


でも癒合歯が起こる原因はなんなんでしょう?

 

はっきりとはわかっていませんが

胎児期に歯の卵が(歯胚)が作られるときに

隣の歯胚とくっついてしまうことが

原因だといわれています。

 

歯の歯胚は胎生6週頃からできるので

妊娠中の姿勢が悪いと

癒合歯になりやすいというのも

一理あります!

 

癒合歯になったとしても

歯の機能そのものは全く変わりありません。

 

しかし次のような事態が起こるリスクが高まります。

①虫歯になりやすい

癒合している歯は結合部がへこんで溝になっているため

そこにプラークや汚れが溜まりやすいです。

その溝をしっかりとフォローしないと

虫歯リスクは高まります。

 

②永久歯が生えにくい

乳歯に生え変わる永久歯は

先に生える乳歯の存在を確認してから

顎の中で形成されます。

そのため2本の乳歯が癒合していると

「乳歯は1本」とみなされて

永久歯の芽も1本分しか作られず

永久歯が1本欠如することがあります。

 

ちなみに癒合歯によって

永久歯が足りなくなる確率は

50%弱とも言われています。

 

③生え代わりが遅い

乳歯が永久歯に生え変わる際

通常は乳歯の根が徐々に吸収されて自然に抜け落ち

その後から永久歯が生えてきます。

しかし癒合歯は根の吸収がうまく進まず

歯の交換期になっても自然に抜け落ちないことがあります。

そのような場合は永久歯の萌出を促すため

抜歯を行う場合があります。

 

④歯並びが悪くなる

癒合歯の乳歯が抜けた後に

永久歯が2本生えてくる場合

歯が生えるスペースが狭いために

永久歯が曲がって萌出したり

段差になったりと歯並びに影響を与えることがあります。

このようなことが起こらないような対策としては

癒合歯が疑われたら早めに歯医者さんにいくことです!

歯医者さんに早めにいくことで

虫歯の管理をしっかりとしていく

レントゲンを撮って

永久歯が先天的に欠如していないか

どこの位置にいるのかを確認する。

こういったことを早期に行うことで

様々なトラブルから回避することができます!!

仕上げ磨きの際に「これって!?」と思ったら

すぐご相談くださいね(^^)

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