歯石のできやすさ?

おはようございます!

高松市春日町のたかまつファミリー歯科医院

スタッフ塩田です(^^)/

 

歯のクリーニングに定期的に来られている患者さまにも

歯石がつきやすい方とそうでもない方がいます。

 

もちろん自宅での口腔ケアにもよりますが

それ以外に歯石のつきやすさは

何か関係しているのでしょうか?

 

実は…『唾液の量が多いほど歯石がつきやすい!』のです。

 

そもそも「歯石」って何でしょう?

歯石とは『プラーク』とも呼ばれる歯垢(しこう)が

唾液中のカルシウムやリンと結合して固まったものです。

 

歯石は突然できるわけではありません。

歯磨きができていない部分の歯垢に

唾液中のカルシウムやリンが沈着して硬くなり

地層のように積み重なっていくことでできます。

 

歯石ができやすいのは

歯と歯の間や、歯と歯茎の境目です。

またあまり噛まない方は

歯の噛み合わせの溝にも歯石ができやすいです。

 

特に下の前歯の裏と上の奥歯の頬側がつきやすいです。

これはいずれも唾液腺の出口があるからです。

 

歯石を放置すると歯周病が進行して

歯を支える顎の骨が溶けていきます。

一度溶けた顎の骨を元に戻すことは不可能です。

歯周病の多くは無症状で進行し

徐々に歯と歯の隙間が広がって

歯がぐらつくようになったり

歯茎が腫れ、出血するようになります。

口臭もひどくなるため

日常生活上でもデメリットしかありません!!

 

歯石は年齢や性別に関係なく

誰にでもできるものです。

しかし唾液の量や質によって

できやすさに個人差があります。

 

唾液の量が多いほど

歯垢に沈着するカルシウムやリンが多くなり

歯石ができやすくなります。

 

唾液の質がアルカリ性に近いほど

唾液中に含まれるミネラル成分が多く

沈着しやすくなります。

 

また歯並びが悪い人も歯石ができやすいです。

そもそも歯を磨かない

もしくはしっかりと磨けていない人は

当然ながら歯石ができやすいです…

 

毎日の歯磨きについては

研磨剤が多く含まれている歯磨き粉を使用するほど

歯石がつきやすいとされていますが

単純にきれいに磨けていないケースもあります。

 

歯石ができやすいかどうかをチェックする方法

セルフチェックとしては

鏡で自分の歯並びを見てみるといいです。

いわゆる“理想の歯並び”と少しでも違っていれば

確実に歯石はつきやすいはずです。

 

歯と歯の間や、歯と歯茎との境目が空いていて

黒い三角の隙間(ブラックトライアングル)

ができている人は要注意です。

歯科医院では歯並びを含めて

歯茎の状態などをチェックできます。

 

顕微鏡で細菌を調べたり

唾液検査をしたりすることもできます。

 

歯石ができやすい人が歯石ができにくくするには?

多くの場合ブラッシングの徹底や

矯正治療などによる歯並びの改善

食生活の改善で歯石はできにくくなります。

 

これとは逆のことをすれば

自然と歯石ができやすいタイプになります。

 

よくあるのが抜歯をしてからそのまま放置して

歯並びが悪くなるケースです。

 

食生活については

アルカリ性と酸性の食品をバランスよく取って

糖分の多い食事や飲み物(スポーツ飲料など)を

避けましょう(^^)/

 

歯科医院では歯石をどのように除去する?

どのくらいの頻度で除去しに行く?

 

超音波振動で歯石を砕く『超音波スケーラー』や

細いやすりのような道具で歯石をかき出す

『手用スケーラー』を使って除去します。

 

歯石除去の頻度は3カ月に1度が目安です。

 

自分自身での歯石除去は厳密には不可能です。

また歯石が部分的に勝手に欠けることはありますが

自然に取れることは100パーセントありません!

 

歯石ができやすい人が

日頃の口腔ケアで特に注意すべきことは?

歯科医院での定期的なクリーニングをオススメします。

また普段は食後は歯を磨き

フロスや歯間ブラシなどの補助器具も併用しましょう。

また歯磨きには1日1回でも時間をかけてください。

まともにしっかり磨くと20分以上はかかるものですが

多くの人が磨く時間が圧倒的に短いです。

特に夕食後や就寝前に歯を磨いた後は

『食べない、水以外は飲まない』を徹底しましょう!!

検索