砂糖だけが虫歯の原因ではない

おはようございます。

高松市春日町ハローズ内

たかまつファミリー歯科医院

スタッフ兵頭です。

甘いものをたべたりしないのに

虫歯になりやすい、、なぜでしょうか?

 

虫歯は4つの要素が全て重なって起こるものです。

食品中の「糖」、そして口の中に存在している

虫歯菌、歯の周りに酸が停滞する時間、歯と唾液の質が影

響します。

虫歯菌とはミュータンスレンサ球菌が代表的で、赤ちゃん

の頃はほとんど存在していなくても歯が萌出したり離乳食

を食べ始めたりすることで増えていきます。

大人から移してしまうこともあるので、取り分けやコップ

の使い分けなどに気を使う必要もあります。

食品中の「糖」というのは、必ずしも甘い食べ物とは限り

ません。

ごはんやパンのようなでんぷんが含まれる糖質も、唾液に

含まれるアミラーゼという酵素によって糖に分解されるの

で、甘いものではなくても虫歯の原因となるのです。

また、虫歯のできやすさは親からの遺伝と思われる方もい

るかもしれませんが、これは半分正解で半分誤解です。

歯や唾液の質が虫歯のなりやすさを決めるので、体質は遺

伝することはありますが、気を付けることで予防は可能で

す。

 

虫歯になると歯が痛くなり、食事を食べることに苦痛を感

じるようになります。

 

「ひみこのはがいーぜ」という標語があるように、よく噛

んで食べることは健康面から見てもとても大切です。

いつまでも美味しく食事を食べられるようにと、健康的な

歯を保つための「8020運動」も推進されています。

もちろん生きるために必要なエネルギーは食べ物から摂取

するのが通常なので、加齢に伴い食べられなくなると健康

を維持するための重要なエネルギーを摂取することができ

ません。

 

高齢になるにつれて歯の大切さを実感することになるわけ

ですが、気付いたときにはもう手遅れとなってしまう場合

もあります。

 

そういう問題を防ぐためにも、大人だけではなく子どもの

頃から歯の重要性について正しく理解し、虫歯予防に努め

ていく必要があります。

 

虫歯を予防するためには、毎日の習慣がとても大切です。

・正しい歯磨き
虫歯予防効果のあるフッ素配合の歯磨き粉を使うことによって虫歯予防に大きな効果を与えます。1日2回、2分間以上のブラッシングが目安です。

・フロスを使う
特に甘い食べ物や飲み物をよく摂取する場合は、ブラッシングの後にフロスを使って歯のすき間をきれいにしてあげると良いでしょう。

・定期的な歯科受診
歯垢が蓄積されると膜のようなものが形成されて普通の歯磨きでは落としきれなくなってしまいます。定期的に歯医者へ行って歯をクリーニングしてもらい、虫歯菌の温床を取り除きましょう。

・野菜を多めに取る
野菜はほぼアルカリ性の食品です。口の中の酸を中和させてpHの低下を防いでくれます。

・水分補給
ドライマウスは歯垢がいつまでも口内に残ってしまいます。こまめな水分補給は虫歯予防の観点からも大切です。

必ずしも甘いものを摂取しているわけでなくても、主食と呼ばれる炭水化物の食品を摂取していれば糖を摂取していることになります。甘いものだけに気をつければ良いというわけではないことを知っておきましょう。また、虫歯になりやすい体質があることは確かですが、結局虫歯になるかならないかは普段の習慣によって影響されます。健康的な歯を守るためにはよい習慣を身につけ、普段から虫歯予防に意識を向けることが大切です。

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