歯の健康を保ち、コロナも予防する…そんな栄養素とは?


おはようございます。

高松市春日町のたかまつファミリー歯科医院の

スタッフ塩田です。

 

今日は歯の健康を保つ栄養のおはなしを

お伝えしたいと思います。

 

突然ですが個人的に好きな言葉があります

口は      命の入口    心の出口

命とは生きるために食べること、

心とは自分の気持ちや意見を相手に伝えることです。

どちらも人間らしく生きるためにとても大切なことです!

口って本当に大切な器官です!

 

口の中って何があるでしょう………

多くの方が1番に歯を思い浮かべたのではないでしょうか?

あって当たり前の歯ですが、

歯の役割考えたことありますか?

 

《歯の役割》

  1. 歯ごたえや歯触りを感じることで食事を楽しめる
  2. 発音よく喋れる
  3. 表情を豊かにする
  4. くいしばる事で踏ん張ったり、姿勢やバランスを保つ
  5. 噛むことで脳に刺激を与える

では歯がなくなると…??    反対の事が起こります。

  1. 消化器官に負担がかかる
  2. 軟らかいもの(ごはん    パン   麺)ばかりを食べるようになり、糖質を摂りすぎて病気になりやすい
  3. 発音が悪くなる。    前歯がなくなるとサ行、タ行     奥歯がなくなるとハ行、ラ行が発音しにくくなる
  4. 口元にしわがより、老け顔になる
  5. 踏ん張る事ができず、足腰に力が入りにくくなる
  6. 認知症になりやすくなる

ちなみに今や65歳以上の4人に1人が

認知症予備軍といわれています。

歯が20本以下の人は認知症のリスクが1,9倍になります!

高齢者の方ほどガムを噛むと脳が活性化されるそうです。

特に集中力や意欲、共感力といった

人間らしさを司る前頭前野の血流が増えるそうです。

年齢に関わらず噛む事はとても大切ですね。

 

そんな大切な歯ですが何本あるかご存知ですか?

正解は28本です。親知らず4本を含めると32本です。

前歯は8本→物を噛みきる働きがある

犬歯は4本→くいつき、切り裂く働きがある

臼歯は16本→すり潰して消化を助ける働きがある

歯1本1本には役割があるので、どの歯もとても大切です!

8020運動ということばを

聞かれたことがあるかと思います。

 

80歳になっても20本の歯があれば

大体のものを美味しく食べることができ、

健康に過ごせるといわれてます。

 

では日本の現状はどうなのでしょうか?

日本の80才の平均残存歯数は……

8,9本です(|||´Д`)!!!!

日本って寿命は世界No1です!!!

しかし歯の寿命は先進国で最下位となってます…

 

 

歯を失う→食を失う(栄養を失う)→体の自由を失う(病気になり寝たきり)→命を失う

という負のサイクルが始まります。

また歯を失うと上手く喋れなくなり、

周りに言いたいことが伝わらなくなります。

すると人は孤独を感じるようになります。辛いですよね…

 

日本は寝たきり国といわれています!!

寝たきりという言葉は日本にしかないそうです。

スウェーデンでは90歳以上の96%が

独り暮らしで自立しているそうです。

同じ高齢者でもなぜこんなに違いが出るのかというと…

残っている歯の数が違います!

歯を残すために予防に力を入れてきたかどうかです!

 

スウェーデンは歯科医院でのメインテナンス定着率が

90%と高いのに比べ日本はたった6%です。

歯を失わない為に定期的に予防につとめているスウェーデンでは入れ歯になる人はほとんどいないそうです。

まさに健口=健康です!

 

ではなぜ歯がなくなるのでしょうか?

歯を失う原因第一位は      歯周病    です。

歯周病は口の中にいる歯周病菌によって

歯茎から血が出たり、

顔の骨(顎の骨)が溶けてなくなる病気です。

最悪歯がグラグラになり抜けてしまいます。

日本人は歯茎から血が出たくらいではあまり、びっくりしませんよね?

でも口の中も体の一部です!

腸から出血してますよ?背骨が溶けてきてますよ?

と言われて放っておきますか?

体の中で最も硬いものは歯です。その次が骨です。

そんな硬い歯が溶けるのが虫歯!

硬い骨が溶けるのが歯周病です!

口の中で異常が起きているということは、

体の中でも何か起きているかもしれません!

つくづく歯は健康の指標だと思います!

 

現に歯周病や虫歯があると、菌血症を容易にお越します。

菌血症とは血液中に細菌が入り込むことで、

普通のことではなく異常事態です。

血管の壁の内側にドロドロした粥状の塊を作り

血管をつまらせて動脈硬化や心筋梗塞などの

全身疾患を引き起こしたり増悪させたりします。

歯周病や菌血症については、また別の時に詳しくお伝えしたいと思います。

話を戻して………

では歯周病を予防するには何ができるでしょう?

  1. 毎日のブラッシング
  2. 定期的な歯科医院でのメインテナンス
  3. 栄養   休養   睡眠など…

1つ目のブラッシングは

歯周病の原因である歯周病菌の数を減らすために

とても大切です!

正しい歯磨きの仕方などをお伝えできると思いますので

気になる方は歯科医院へいらしてくださいね。

 

2つ目のメインテナンスは

毎日ブラッシングしていても届かない歯茎の隙間などを

プロの歯科衛生士が専用的な機械を使って

隅々までクリーニング致します!

定期的に歯科医院でクリーニングして

口腔内の歯周病菌の数を減らすことがとても大切です。

一度クリーニングしても歯周病菌は3ヶ月ほどで増殖してくるので定期的にクリーニングする必要があります。

 

3つ目がいよいよ今日の本題です。

前置きが長すぎました。すみません…

栄養!って凄く大切だなー!と

歳をとるたびに感じるのですが…

栄養素にはいくつかありますが5大栄養素といえば

炭水化物…体を動かすエネルギー

たんぱく質…体と心をつくる材料

脂質…体を動かすエネルギーと体をつくる材料

ビタミン…体の調子を整える

カルシウム…体の調子を整える     歯や骨をつくる      です!

全部必要な栄養素なんですが

しっかり摂ってほしいのが、たんぱく質です!

人間の体は60%くらいが水分でできています。

残り40%中16%がたんぱく質で構成されています。

髪の毛や脳、心臓、肌、爪、骨、歯など

体の材料として使われます。

なので不足すると髪の毛がパサついたり、

爪がもろくなったり、疲れやすくなったり

肌荒れしやすくなったり、貧血になります。

 

では1日にどれくらい摂取すればよいのでしょうか?

体重1kgに対して1gの摂取が必要です。

例えば体重60kgの方であれば1日に60g必要です。

60gとは卵なら約8個分、

納豆なら7パック分、

サーロインステーキなら3,4枚分です。

かなり意識しないととれないことが分かりますよね。

たんぱく質を語るうえで知っておいてほしいのが

低栄養です!

低栄養には2つあります。

1つ目はエネルギーが不足している状態。

2つ目はたんぱく質が不足している状態。

1つ目は脳の視床下部にある空腹中枢からお腹が空いた!という指令がでるので何かしら食べて防げます。

しかし2つ目ははっきりしたサインが現れないので気付いてないことが多いです。

正しい知識で食べるものを選択する必要があります。

歯周病の予防になぜたんぱく質を重視してほしいかというと…

歯周病は歯周病菌と自分の体の中の免疫細胞が常に戦っている状態です。

歯周病菌よりも免疫細胞が強ければ歯周病の発症や進行を防げます。

しかし歯周病菌のほうが免疫細胞より強ければ歯周病を発症したり進行します。

歯周病が若いうちは大したことなくても、

40歳以降で急激に進行するのも

免疫力が年齢と共に落ちていくからです。

なので免疫力を高めておくことが実はとても大切になります。

コロナ予防にもなりますね!!!

免疫細胞の主成分はたんぱく質なんです!

なのでたんぱく質が不足すると免疫細胞の仕組みが崩れて免疫力が低下します。

そして歯周病菌が優位にたつと歯周病が重症化していきます。

これって歯周病だけに限らず風邪やアレルギー、他の病気も同じですよね?

免疫力を高めておけば色々な病気も防げます!

普段の食事にプラスしてたんぱく質を意識的に摂ってみてください!

現代人は動物性たんぱく質(肉や魚)に偏りすぎで、脂質まで余分に摂りすぎてしまいます。

ですのでおすすめは植物性たんぱく質(大豆、大豆製品)です。

たんぱく質は骨や歯の材料にも、もちろんなるので歯周病によって骨が溶けないようにしっかり摂取してくださいね

 

他の栄養素も歯周病を予防するには大切になるのですがまたの機会にお伝えします。

 

 

 

 

 

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