なぜ神経を取ったのに歯がしみるの?

おはようございます。

高松市春日町のハローズ内にあります

たかまつファミリー歯科医院

スタッフ兵頭です。

 

暑い日が続いてますね。

仏生山ファームでも

ひまわりがきれいに咲いてます。

ひまわりからパワーがもらえますね!!

 

 

先日患者様から『神経をとったのになんでしみるんかな?』と尋ねられました。

原因は、二つ考えられます。

一つ目は、歯の根の中に神経が残っている事です。

歯ぐきについては、それについての適正な治療で治りますが、神経が残っている場合は少々厄介です。

では、「取ったはずの神経が残っている」とは、どの様なことなのでしょう

実は、歯の神経は、歯の根の中では一本ではなく、大きな幹にあたる部分とその他に細かい複雑な形態をした微細な神経に分かれます。

この微細な部分は、取り除くことはできないので神経を取る処置は、大きな幹にあたる部分を取り除く治療になります。

この治療で、持続的な強い痛みからは解放されますが、残った神経に対しては、幹の部分との断面を防腐剤で封鎖することになります。

この治療で多くは、しみる事はありませんが、僅かなケースで微細な神経が強く反応することがあります。

こうなると「神経を取ったのに・・・しみる」ということになり、患者さんにしてみれば「何故」となってしまうわけです。

これは、治療が失敗したわけでもなく、手を抜いたわけでもなく起こってしまう偶発症で機能的に問題がなければそのまま様子を見ることが第一選択になります。

これは、しばらくして神経の防御反応でおさまる事があるからです。

(おさまらず、日常に支障をきたす場合は、被せ物を外して再治療になります。どうしても治らないときは、抜歯になる事もあります。)

また、神経を取る治療の中には、断髄といって意図的に一部だけの神経を取り一部は生かす方法を選択する場合もあります。

そして、治療後のしみるなどの不快症状についての診断は、レントゲンなどで慎重に行います。

神経を取ると、経年的に色々な問題が起きやすくなりますし、予後に不安が残ることがありますので、なるべく神経は取らない方がいいですよね。

もう一つ目は歯の周りの歯茎が何らかの炎症を起こしていること。

歯茎の周りの炎症は、歯肉炎が原因と考えられます。

歯肉炎になった場合、どうしたら改善できるのでしょうか?

 

 

主な方法は以下の通りです。

  1. 症状が悪化しないうちに歯医者さんに行ってすぐに治療を受けます。
  2. 1日2回ブラッシングをします。毛先を歯と歯ぐきに直角に当て、歯ぐきのキワを中心に小刻みに動かします。電動歯ブラシならとても簡単に細かい振動で磨くことが可能です。
  3. フッ素を配合した歯肉炎予防の歯磨き粉や、歯垢を落とす歯磨き粉を使用します。
  4. 歯磨き後に抗菌マウスウォッシュで口をよくすすぎます。細菌が住みつきやすいところをすみずみまでケアします。
  5. 1日1回はフロスをして、歯間の食べかすを取り除きます。
  6. 歯ぐきからの出血がしばらく続いたとしても、以上のケアを続けていきましょう。痛みが強まった、出血が止まらない、という場合は歯医者さんに相談するとよいでしょう。

歯ぐきの問題は予防することができます。定期的に歯磨きとフロスを行い、歯科医で歯と歯ぐきのチェックをしてもらうことで、生涯にわたって自分の歯を使い続けられる可能性が高まります。

一番重要なことは、歯垢(プラーク)を蓄積させず、それが歯や歯ぐきの脅威となるのを未然に防ぐことです。

家庭での歯磨きや口腔ケアだけでは

どうしても取りきれない汚れがあります。

その汚れが原因で虫歯や歯周病を引き起こしてしまいます。

 

当院でも3ヶ月に1度の定期検診をお勧めしてます。

 

 

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