おはようございます！
高松市春日町にある
たかまつファミリー歯科医院
スタッフ塩田です。
今日は妊娠中の歯科治療についてお話したいと思います。
妊娠中はおなかの中の赤ちゃんへの影響を考えると
歯科医院に行くことをためらう方が多いと思います。
しかし出産後は育児に追われ、
通院が困難になってしまうことが多いです。
出産前に可能な範囲内で
治療をすませてしまうことを
おすすめします。
歯科医院に行くことを躊躇して
歯が痛くて栄養不足になったり、
精神的に不安定になったりするほうが
おなかの赤ちゃんに悪影響な場合もあります。
また、虫歯菌は身近なお母さんやお父さんの
唾液から赤ちゃんにうつります。
出産後に虫歯菌が母子感染する可能性があるので
出産前に治療をしっかりとして
口腔衛生管理をすることはとても大切です。
では歯科治療をするなら
いつがベストな時期はいつなのでしょう？
《歯科治療に適した時期》
妊娠中期が最も治療に適しています。
つまり、妊娠5ヶ月から7ヶ月です。
しかし妊娠中期以外でも治療を行ってはならない時期は
基本的にはありません。
《妊娠初期（～4ヶ月）》
胎児のさまざまな器官ができてくる時期です。
レントゲンや薬の使用に気をつける必要があります。
《妊娠中期（5～7ヶ月）》
最も安定している時期です。
この時期が治療に最も適しています。
《妊娠後期（8ヶ月～）》
出産による治療の中断を考慮する必要があります。
おなかも大きくなって、
仰向けに寝た体勢では腹部の血管を圧迫します。
長時間の診療が行えません。
妊娠中の歯科治療で心配なことは主に3つあると思います。
1.レントゲン撮影
2.麻酔の影響
3.薬の影響
1.レントゲン撮影
基本的に歯の治療の範囲では、
腹部にレントゲンが直接あたることはありません。
さらに、防護用エプロンを体にかけて
レントゲンを撮影するので基本的には問題ないです。
歯科で撮影するレントゲン写真は主に2種類あります。
1デンタル 放射線量0.008mSv
2パノラマ 放射線量0.01mSv
日本の自然放射能が1年で約2.1mSvです。
デンタルなら262枚分、パノラマなら210枚分です。
50mSv未満であれば赤ちゃんへの影響はないとされてます。
ただし放射線障害による奇形、精神発達遅滞、発ガンなどの
可能性がゼロとは言えないので
妊娠初期には使用しないのが通常です。
2.麻酔の影響
歯科医院で使う麻酔は、
注射した部分で局所的に分解されるため
お腹の赤ちゃんへの影響は、基本的にはありません。
無痛分娩や帝王切開にも使われており、
妊娠全週で問題なく使えます。
ただし今までに麻酔をしてから
気分が悪くなったことのある方は必ずお伝えくださいね。
3.薬の影響
薬は飲まないに越したことはありません。
薬の催奇性（赤ちゃんに奇形を作る作用）が
最も心配な時期は赤ちゃんの形が形成される妊娠初期です。
妊娠後期では奇形の心配はなくなりますが、
赤ちゃんの発育や機能に悪影響を及ぼす
胎児毒性が問題になってきます。
治療をする上でお薬の効果がこれらのリスクを
上回ると判断される場合のみ
お薬を飲んでいただくのが原則です。
お薬を飲む必要がある場合は
主治医の指示を守り正しく飲むようにしてください。
消炎鎮痛剤（痛み止め）
妊娠中はできるだけ使用しないほうがいいです。
しかし、虫歯や歯周病の痛みを無理に我慢すると
母体や胎児にとって肉体的・精神的によくありません。
飲まれる時は必ず産婦人科医や歯科医に相談してください。
妊婦歯科健診のすすめ!!!
母子手帳交付の際に、
妊婦健診の受診票のつづりをもらいますよね？
その中に妊婦歯科健康診査受診票があります。
妊娠中はホルモンの影響で
口腔内の細菌が増加しやすくなったり、
つわりでハミガキがしっかりできなかったりして
虫歯や歯周病に大変かかりやすくなります。
特に歯周病は早産や低出生体重児のリスクが増加するため
注意が必要です！
妊娠中に虫歯を治したり、歯周病の状態をおちつかせて
口の中の細菌数をへらしておくことは
生まれてくるお子さんへ虫歯菌や歯周病菌の
感染量を減らす意味でもとても大切です！
どうせならお子さんに虫歯のない歯を
プレゼントしてあげたいですよね?
当院では妊婦歯科健診の際に
位相差顕微鏡を使って口腔内の細菌チェックも
無料でできます！
ぜひともまずは歯科健診の受診をおすすめ致します(^^)
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