人生で後悔しないために…

おはようございます!

高松市春日町のたかまつファミリー歯科医院

スタッフ塩田です(^^)/

 

今日は前回の歯周病に引き続き

歯周病と全身疾患との関係について

少しおはなしさせてください!

 

歯周病があると寿命が縮まる!とか

歯周病が色々な病気と関係している!と

耳にされたこともあるかと思いますが

なぜ歯周病が全身の病気を引き起こすのでしょう…

 

それは歯肉に腫れが起こると

体はリンパ球や白血球といった

免疫細胞を集結させて

炎症を抑えようとします。

 

このとき歯肉には

リンパ球を送り込むための

新しい血管が作られます。

この血管の中に歯周病菌が入りこみ

全身へ流れていってしまいます。

 

全身の血管をめぐり始めた歯周病菌は

あちこちでドロドロとした粥状の血栓を作って

血管に付着します。

そして血液の通りを悪くします。

 

これが心臓に近い冠動脈で起これば心筋梗塞

脳血管で起これば脳卒中

腎臓の血管が詰まれば腎不全になります。

 

お酒も飲まないのに起こる非アルコール性脂肪肝炎や

患者数が急増している潰瘍性大腸炎でも

歯周病菌が肝臓や大腸にまで至り

作用していることがわかってきています。

 

また、歯周病は糖尿病とも関係しています!

血中に糖があふれて血管を傷つけるのが糖尿病ですが

あらゆる治療をしても血糖コントロールできなかった人が

歯科で歯周病を治したら

糖尿病治療もうまくいくようになったという報告も

たくさんあります。

 

今や日本人の死因の第5位とされる

「誤嚥性肺炎」も歯周病菌と関係があります。

ものを飲み込む力が弱くなり

食べ物や唾液が食道ではなく

気管に入ってしまうことを「誤嚥」といいます。

この誤嚥の際に唾液に交じり込んだ歯周病菌など

多くの口腔内細菌が気管に入り込み

慢性的な炎症が起こり

そこにインフルエンザの感染などがきっかけになって

誤嚥性肺炎が起こります。

 

また歯周病が進み歯がなくなると

認知症になる可能性も高まります。

 

歯周病は炎症がやがて

歯周ポケットといわれる歯肉の奥深くまで広がり

歯を支えている「歯槽骨」というあごの骨を

溶かしていきます。

支えがなくなった歯はぐらぐらし

抜ける原因になります。

歯が抜けると残った歯に食事のたびに負担がかかり

次々にダメージを受けていきます。

そして連続してどんどん歯が抜けていきます…

 

名古屋大学の調査では

アルツハイマー病患者は健康な高齢者に比べて

残っている歯の数が平均して3分の1しかなかったそうです。

また健康な人に比べて歯が抜けた後に

義歯を使用している割合も半分しかいなかったそうです。

つまり歯の保有数や治療の有無は

脳の萎縮にも関係することがわかっています。

 

口の中は、人生をも表します!

これまでむし歯も歯周病もなく

きれいなピンク色の歯肉だった人が

何年後かに診ると口の中の様相が変わり

歯肉にはばい菌がびっしり付いている…

というようなこともあります。

それは生活に何か問題が起きている…

ということだと思います。

仕事がうまくいっていない

経済的な問題、夫婦間トラブル、離婚、介護疲れ等々…

ストレスや疲労、睡眠不足で免疫力が低下し

細菌感染がひどくなったのかもしれません。

困難な生活の中で自分のケアが二の次になった

結果なのかもしれません。

口の中は寿命だけでなく

その人の生活環境や人生までも表します。

 

歯科衛生士は患者さんの一生に関わることのできる

本当に素敵な仕事だと思います。

少しでも患者さんが健康になれるよう

口腔ケアを通して少しでも貢献できればと思います。

 

人生ほんと色々なことがあるので

大変なときや余裕がないときもあるとは思います…

しかし口腔ケアという生活習慣を身につけることで

歯と全身の寿命を延ばし

人生の後悔を1つ減らすことにつながるはず!!!

 

なのでそんな忙しい時こそ

3ヶ月に1度だけでも歯科医院で

しっかりクリーニングをしにきてみてはどうですか?

歯茎のマッサージで癒されませんか?

ご来院をお待ちしております!

 

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