歯並びに関係する!食べる機能の重要性!飲み込む(嚥下)編

おはようございます!

高松市春日町のたかまつファミリー歯科医院

スタッフ塩田です(^^)/

 

今日は     食べる機能の発達    についてです!

食べる機能には

飲み込む(嚥下)・咬む(咀嚼)     があります。

 

まず飲み込む(嚥下)とは?

口の中の食べ物を飲み込むことです。

乳幼児が食べ物を飲み込む機能は

どのように発達するのでしょう?

 

嚥下のしくみ

成人は呼吸を止めて嚥下します。

唾でも水でもいいので

飲み込んでみてください。

飲み込む時に息をとめてゴクンとしますよね?

 

この食べ物をかんで飲み込む機能は

生まれつき備わっているわけではありません!

離乳食に少しずつ慣れることによって

身につけていくものです。

 

おっぱいやミルクを飲む時期の

赤ちゃんの嚥下は乳児嚥下といいます。

口唇や顎を開いたまま、呼吸を止めずに

乳汁を飲むことができます!

 

これは赤ちゃんに生まれつき備わっている

原始反射のひとつです。

私たちがしている

成人の嚥下とは違う方法です。

 

乳児期には原始反射である

哺乳反射によって乳汁を摂取します。

 

哺乳反射は4つあります。

①探索反射

口角や頬に触れると

反射的に刺激された方向を向き

口を開きます。

これにより赤ちゃんは

母親の乳首を探すことができます。

 

②口唇反射

口唇に触れると

反射的にすぼめて前に突き出し

触れた物を口唇で挟み込んで

口を閉じる動きをします。

 

③吸啜反射(きゅうてつ)

口にくわえると

反射的に吸い出す動きをします。

これにより母親のおっぱいから

乳を吸い出すことができます。

 

④嚥下反射

乳汁が口の奥に送りこまれると

反射的に飲み込む動きをします。

 

こうした哺乳反射は4~5ヶ月ごろから消え始め

次第に反射ではなく

意思による動きになっていきます。

 

お乳を飲む時期から離乳食を食べる時期への移行期は

乳児嚥下から成人嚥下への移行期でもあります!

 

離乳食を食べる時期は

乳幼児が成人型の摂食嚥下機能を習得する

練習期間ということです!

 

この切り替えをきちんとできないまま

乳児嚥下の残存(お乳を飲むための飲み込み方)が

残ったままのお子さんや大人がいます!

 

すると顎の発育が悪くなり

歯並びがガタガタになったり

出っ歯になったり

噛み合わせても前歯に隙間のある開咬

といったことが起こってきます!!!!

 

きちんと発達段階に応じて

離乳食を進めて

乳児嚥下から成人嚥下へ移行することは

とても大切なことです。

 

成人嚥下とは?

では成人嚥下とはどんな飲み込み方なのでしょうか。

①食べ物を目で見て認知し

どのように食べるかを頭で考えて決める

 

②食べ物を口の中にとりこんで噛み

口を閉じて唾液と混ぜ合わせて

食塊を作りのどに送る

 

③食塊が嚥下反射によって

のどを通過し食道へ送り込まれる

 

④食塊が食道を通過し

胃に送り込まれる

 

これって当たり前のことですが

初めからできるわけではないんです!

 

そしてなにより成人嚥下は

舌が上アゴにつき唇を閉じて   飲み込む

しかし乳児嚥下は

舌を前に突き出して唇が開いた状態で  飲み込む

赤ちゃんはお乳をくわえているので

唇が開いた状態です。

大きくなると唇は閉じて飲み込んでいても

口元に変に力が入ったり

緊張していることがあります。

舌は前に突き出して飲み込んでいます。

 

舌も筋肉です。

毎日食事以外でも唾を飲み込むたびに

舌が前歯を押して飲み込んでいれば

歯も動いて出っ歯や開咬になります。

 

矯正治療で歯を動かす力よりも

舌の力のほうがずっと強いんです!

毎日の積み重ねって怖いです。

逆に正しい飲み込み方で

舌で上アゴを押して飲み込んでいれば

上アゴに圧がかかり

アゴは広がり歯が並ぶスペースができます。

 

上アゴの発育は6歳で90%発育しています。

乳幼児期に当たり前と思っている

咀嚼や嚥下を正しておくことで

その子の未来は大きく変わります!

 

何か気になる点がありましたら

ご相談くださいね(^^)/

 

次回は   かむ(咀嚼)   について

掘り下げおはなしします!

 

 

 

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