歯周病リスク4,9倍!?

おはようございます!

高松市春日町のたかまつファミリー歯科医院

スタッフ塩田です(^^)/

 

今日は『喫煙』についてです!

 

喫煙をしていると

歯周病リスク4.9倍との研究があります🚬

みなさんもご存知かもしれませんが

喫煙によって歯周病や虫歯などの

「お口のトラブル」のリスクが上がります。

 

その理由は

喫煙によって唾液の分泌が悪くなります。

そして口の中が乾燥しやすくなります。

すると唾液による殺菌効果や抗菌作用が弱くなり

細菌が繁殖しやすい状態になります。

虫歯も歯周病も細菌が原因なのでリスクが上がるんです。

 

また『ヤニ』には油成分が含まれているので

これが歯面に付着すると細菌の温床となるため

やはりリスクが上がります。

 

たばこに含まれるニコチンは毛細血管を萎縮させて

血液量の減少を引き起こします。

結果として歯周病の症状である

歯肉出血を見つけづらくなるので

見た目より歯周病が進行するまで

気付かないことも少なくありません。

 

さらにニコチンは細胞の増殖も抑制するので

歯肉が弾力のない硬い組織になり抵抗力が落ちて

歯周病が進行しやすい状態になります💦

 

 

喫煙者と非喫煙者を比べたとき

歯周病や虫歯のリスクには

どのくらいの差や違いがあるのでしょうか?

 

虫歯は虫歯菌、歯質、食事など

多くの因子が関連しているので

喫煙の直接の影響の割合は歯周病よりかは少ないです。

 

歯周病に関しては

最も悪い影響を与える習慣が喫煙です!!!

日本でも非喫煙者と比較して

喫煙者の歯周病発症リスクは4.9倍

受動喫煙者でも2.9倍との研究結果が出ています🚬

 

喫煙してる人の歯周病の症状や進行スピード?

【歯肉出血】

歯周病の初期症状であり

患者さんが自身で分かる唯一の症状かもしれません。

しかし喫煙によってこの症状が分かりにくくなるため

症状の発見が遅れて歯周病を進行させる原因となります。

 

【歯石除去】

歯石除去は歯周病治療の中で最も基本的です。

かつ大切な治療です。

軽症の場合はこの治療だけで改善します。

非喫煙者の歯石除去による効果を100とすると

喫煙者では約60に低下してしまいます。

 

【歯周手術】

歯石除去を中心とした1次治療を行っても

改善しない場合は歯周手術を行います。

歯周治療の最終手段です。

非喫煙者の歯周手術の効果を100とすると

喫煙者では約40に低下します。

 

非喫煙者では抜歯せずに守れる歯も

喫煙者の場合は効果が6割減なので

歯を失う可能性がかなり高くなるということです。

 

【メンテナンス治療】

歯周病菌は「口腔内常在菌」といい

口の中からいなくなることはありません。

つまり原因をなくすことが不可能なので

しっかりメンテナンス治療を行わないと

すぐに歯周病が再発してしまいます💦

 

非喫煙者のメンテナンス治療の効果を100とすると

喫煙者では約50です。

喫煙者に「メンテナンスしているから安心」はありません!

 

喫煙者の歯周病リスクは

禁煙を開始するとすぐに減少するのでしょうか?

それとも禁煙開始後

一定の時間を要するのでしょうか?

 

歯周病がない場合

禁煙後2週間で歯茎の状態が

非喫煙者と同等レベルに回復するようです。

 

しかし歯周病を発症していると

1~1.5カ月の禁煙では回復がみられず

少なくとも6カ月以上の禁煙をしないと

喫煙の影響からは抜け出せないようです🚭!!

 

そして喫煙の蓄積効果のリスクが禁煙によって

非喫煙者レベルまで減少するには5~10年が必要です。

 

歯周病はギネス世界記録で

『世界で最も患者が多い病気』と認定されるほど

罹患率が高いです。

さらには歯周病は認知症や癌、糖尿病など

全身のさまざまな病気に影響を与える怖い病気です。

 

禁煙は歯周病治療の鍵となります。

いつまでも健口、健康でいるために

禁煙を考えてみて頂ければ幸いです(^^)

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